尊敬語と謙譲語

本日は、【謙譲語】(けんじょうご)についてご紹介いたします。

尊敬語とか謙譲語とか苦手です〜。
そんなの考えながら話せません。
どっちでも良いです〜。

上記は、かつて、生徒さんが言っていた言葉です(^^;)

ですよね。
尊敬語でも、謙譲語でも、
どっちでも良いですよね。

使えれば。

尊敬語とか、謙譲語とか、
違いが分かって使えるのであれば、
ネーミングは分からなくて良いです。

尊敬語  あげる語
謙譲語  さげる語

でも良いんです。

相手の動作をあげる時に使うことばが、尊敬語

自分の動作をさげる(へり下る)時に使うことばが、謙譲語

漢字で見ても、謙譲とは、

【謙】へりくだる。控え目にしてゆずるの意。謙虚の【謙】

【譲】ゆずる。へり下るの意。譲歩の【譲】

たとえば!!

同じ階段の高さに女性(自分)と目上の方(相手)が、二人で立っているとしたら、

相手に一段上がってもらうのが尊敬語

自分が一段下がるのが謙譲語

尊敬語も謙譲語も、女性(自分)から見て、
目上の方(相手)は上の段にいる位置関係です。

これを間違えて、
相手の動作に謙譲語を使ってしまうと、
大変失礼なことになるのです。

なぜなら、相手の立ち位置を下げることになってしまうからです。

かつて、式典の場面で司会仲間が、「そこには◯◯様がおりました。」
と、マイクを通して言ってしまいました。

さて、あなたは何が失礼に当たるのか、わかりますか??

実は、「おりました」の「おる」は「いる」の謙譲語なのです。
お客様の動作をさげては、いけません。

後から、お客様よりご指摘を頂き、気づいたそうです。
うっかりミスでは終わらせられない場合もあるので、我が身におきかえて、気をつけなければ……と思いました。

とは言え、敬語は使い方を間違わなければ、立場や年齢の違う方と、
円滑にコミュニケーションを図ることができる便利なもの。

私たちが学校で習った当時、敬語は、3種類でした。

尊敬語・謙譲語・丁寧語

しかし、今は5種類になっています。
(平成19年2月に細分化されました。)

尊敬語・
謙譲語【Ⅰ】謙譲語【Ⅱ】
丁寧語・美化語

詳しくお知りになりたい方は、
文化庁のホームページへどうぞ。

「敬語の指針(答申)」がご覧になれたり、敬語に関する相談室のコーナーなどもあり、
敬語についての学びを深めることもできます。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kokugo_shisaku/keigo/index.html

ややこしい敬語ではありますが、
使いこなせればビジネスの場面であなたを助けてくれる有効なツールになりますよ。

敬語のレッスンをご提供しております。
学ばれたい方は、是非お問い合わせ下さいませ!

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