アンボタンマナー、ご存じでしょうか?

スーツのジャケットについている1番下のボタンは、留めずに開けておく、
【アンボタンマナー】というマナーがあります。

ジャケットの一番下のボタンは飾りなんですね。

逆に一番下のボタンまで留めてしまうと、
スーツの形も崩れてしまいがち。

さらに、椅子に座った時は、シワになるので、
留めているボタンも外すのがマナーと言われています。

アンボタンマナーは、スーツの着こなしを綺麗に見せるための工夫でもあったんですね。
座った時に外したボタンは、立ち上がった時に留めます。
留め忘れて、そのまま歩き出さないように気をつけましょう。

ただ、女性の場合は、デザイン重視であったり、
ジャケット丈が短めのことも多いので、男性ほど厳密ではないようです。

私はマナーの勉強を始めた当初、
このアンボタンマナーのことを知りませんでした。

ジャケットのボタンは全て留めている方が、礼儀正しいと思っていました。
(※ダブルスーツの場合は、外すと見た目の印象が良くないため、全て留めます)

ここで、ちょっと気をつけたいのが、マナーというのは、
お互いが気持ちよくいるための配慮であるということ。

かつて、エリザベス女王がフィンガーボールの水を飲んだ国賓に恥をかかせないよう、
女王自らもフィンガーボールの水をお飲みになったというエピソードは、よく聞かれます。

たとえアンボタンマナーがあったとしても、
目上の方がいらっしゃるお食事の席などで、ボタンを外して良いかどうかは、
周りの雰囲気も確認頂いた方が良いと思います。

マナーとルールは違います。
マナーは、時と場合によって変わるもの。

自然なマナーが身につくよう、
日頃から心がけて参りましょう。

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